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デッドライン

 トム・デマルコの本なので内容はプロジェクト管理なのは分かっていたが、この本はかなり理想的な環境下でプロジェクトを行ったらどうなるか、という視点で描かれている。この設定が不思議の国のトムキンスから得たものなのだろう。ストーリー色がかなり濃く、読みやすいし、単純に面白い(多分、ソフトウェア業界の人間でないと分からない事はあるのだろうけども。)

 話の中で出てきた直感をモデル化する、という話に興味を引かれた。プロジェクトに参加する人数が増えるほど、無駄が生じるのはこの業界の人であればだれでも感じていることだ。この本では、それを実際にモデル化、グラフ化しようと試みるている。3人で行っていたプロジェクトを倍の人数に増やしたら納期までの日数は半分になるわけではないと知っていても、では、具体的にどのくらいになるのか、答えられる人はあまりいないと思う。まず、その直感をグラフや数式に「見える化」して、いろんなパラメータを与えてみる。それが自分の直感と一致しているか、チェックする。更には実際にプロジェクトを回していくなかで、適用してみる。適用していく中でズレを修正する。そうしていく中で、直感モデルを研ぎ澄ましていこうという話だ。なるほど、なんとなくアジャイルでいうvelocityに近い考え方だ。velocityもプロジェクトを運用していく中で修正していくもので、見えにくいチームの開発力を見える化する。

 よく見積はKKD(経験・勘・度胸)といったりするが、ここらへんもなんとか見える化できないものだろうか。

 

やったこと

  • forest1~4章再読
  • forest5章読了
  • デッドライン40%読了